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人生100年時代といわれる中、若者は平均寿命まで生きるつもりはない!?

ITmedia ビジネスオンラインのウェブサイトで「あなたは何歳まで生きたいですか?寿命への意識と平均寿命のギャップ」という記事に目がとまった。

メットライフ生命が行った調査(20〜79歳の男女1万4100人が回答をし、調査時期は2018年8月)で『あなたは何歳まで生きたいか?』との問いに、20歳代の若年層では平均寿命を下回る『77.5歳』までという結果が出たとのこと。
20歳〜70歳代の男女の中で、20歳代が回答した希望寿命の77.5歳が最も短いことも分かった。

一方、60歳〜70歳代の希望寿命は『84.5歳』で調査対象の全年齢層の中で最も長いという結果だった。
あくまで一民間企業の調査に過ぎないのだが、シニア層に比べると、若年層は平均寿命を全うしたいという意識が弱いという結果は、まあ理解できなくはない。
しかし、将来に希望が持てず、どうせ生き甲斐のない人生なら、あえて長生きしたいとは思わないという若者が少なくないのであれば、そのこと自体は大変由々しきことだと思う。
あるいは、20歳代の若者の多くは、自分自身が何歳まで生きたいかなどは考えたこともないのかもしれない。

自分で意識する寿命と平均寿命に大きなギャップがある

記事でも言及されているが、日本人の平均寿命は毎年過去最高を更新しており、2017年の平均寿命は、男性が81.09歳で女性が87.26歳となっている。したがって、男性60〜70歳代を除いて、男女ともに全年齢層において、平均寿命よりも短い寿命意識持っている、つまり実際に生きるであろう寿命まで生きるつもりがないという調査結果か出たと解釈できる。
私たちは自分の寿命を自身で決めることは当然できない(日本では、安楽死はもちろんのこと、尊厳死すら法的に明確に認められていない)し、何歳まで生きたいかという寿命意識が実際の寿命と乖離していること自体は何ら不思議ではないのだが、「意識している寿命と実際の寿命に大きなギャップがある」ことは、退職後の生活資金や介護費用等の老後に備えた準備が十分にできない人が今後続出するかもしれないという懸念はあるだろう。

若者は自分自身の老後を意識することができない!?

調査結果をそのまま捉えて、20歳代の若者の多くの意識が平均寿命まで生きたくないということではなく、自分自身がいずれ老いていくことをイメージできない、あるいは単に老後生活を考える機会が少ないということも十分考えられる。年齢を重ねるごとに老後に対する不安度は上がっていくだろうから、40歳代が最も不安度が高い世代(87.6%)という調査結果は納得ができよう。20歳代が「認知症」や「自らの介護」への不安度が比較的高いという調査結果は少し意外な感じもしたが、いたずらに長生きはしたくはないが、自分自身が認知症になったり要介護状態になったりした場合の不安や備えを考えていることには好感が持てる。

結局のところ、単に長生きすること自体に意味がない

とにかく長生きすることはいいことだ!長生きするために健康に気をつけた生活を心がけよう!」と必死になったとしても、その長い人生自体が食事節制や老後に向けた過度な節約行動等に追われた「苦痛と苦悩」に満ちたものになるのなら、そこまで必死になって長生きするメリットはないと考える人は少なくないだろう。人生100年を前提にして、若い頃から老後のための人生設計に四苦八苦することで、人生が不幸になるのなら本末転倒といえる。

もしかしたら、若い人ほど希望する寿命が短くなっている理由は、彼らがそれだけ「長生きすること自体には意味がない」と気づき始めているからなのかもしれない。

at 19:03, gmoneylife, -

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