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為替相場のトレンド変化

6月4日の日経新聞夕刊に、為替相場に関する興味深い記事がありました。
「個人マネーのドル離れ加速」という見出しが、いよいよ為替相場トレンドの大きな変化が起こってきていることを実感させてくれます。
記事の内容では、投資信託を通じた外貨建て債券投資における米ドルの比率が急低下している一方で、ユーロやポンドなど欧州通貨の比率が高まり、これら2つの通貨の合計が、米ドルへの投資比率を抜いたとのこと。また、オセアニアなどの高金利通貨(豪ドル・NZドル)への投資も増加しているとのことです。

 最近の相場のトレンドと、まさに同じような結果になっているのでは!?と個人的に感じました。つまり、米ドル・円レートに比べて、ユーロやポンド、オセアニア通貨等が円に対して大幅に上昇しているという流れです。もちろん、米ドルも1ドル122円レベル水準に一時達するくらいドル高が進行しましたが、度重なるユーロの対円史上最高値更新には、大きなインパクトがあります。実際には、現在の日米の金利差(政策金利の差)約3%が、日欧の金利差・約2%を上回っていますので、金利差を狙った外貨投資であれば、表面的には米ドルの方がユーロより旨みがあるのですが、好調な経済状況を踏まえたインフレ状況や今後の金利先高感のある、ユーロの方が、今後の経済状況に不透明感のある米ドルより魅力的なのでしょう。

個人投資家にとっては、資産ポートフォリオのリスク分散の観点からも、米ドル偏重から、ユーロやオセアニア通貨建て資産の比率を上げるのは、通貨分散を図る上で合理的な行動だといえます。また、以前このブログで、主要各国政府の外貨準備高について話題にしましたが、この日経記事と同様に、昨今ユーロやポンドの比率が高くなってきています。国際決済通貨としての円の地位低下がいわれて久しいですが、長期にわたる円の超低金利が、日本の経済規模に見合った円の価値・魅力を発揮できないでいる最大の理由だといえます。

そもそも為替相場は、投資資金がどう流れるかによって、決まってくるものです。この日経記事にある投信での傾向はおそらく市場全体の縮図といえるでしょう。投機筋の円キャリートレード巻き戻しによる反動で、一時的には円高にふれることがあるでしょうが、投信を主体とする個人の長期投資資金の欧州・オセアニア通貨への流れは当面続くと考えれば、為替相場の長期トレンドを予測するのも難しくないのでは!?

at 02:39, gmoneylife, -

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