<< リタイア後の資産運用 | main | 長期の為替見通しを外貨準備の視点から >>

ボーナス資金の運用

この時期、一般の会社員の方たちはボーナスの支給を受ける頃ですね。好調な会社業績を反映して大手企業を中心に賞与支給額が、前年実績より増加するケースが多いことと思います。その一方で、各種経済統計や家計調査によれば、企業業績や設備投資に比べて、個人の消費支出の伸びが芳しくないようです。これは将来への不安つまり、増税(所得税や消費税等)や年金・公的医療制度への不安がある状況下では、生活者の方々は積極的に消費するマインドを持てないのでしょう。

さて12月上旬の時期に合わせて、多くの金融機関が冬のボーナスキャンペーンと銘打って、各種金融商品の拡販活動をしております。銀行の店頭だけでなくTVCMでも具体的な商品名やキャンペーン内容を広告しているのをよく見かけますが、大切なことは「一見良さそうだ!有利そうだ!」と早合点して申込することは避けることです。
以前ブログにも書きましたが、金融機関(大手銀行が多いですが)が広告するキャンペーンやセット商品は“一見良さそうに見えて、複雑な部分がある”ということです。より具体的にいえば、買い手側が分からない(または見落としがちな)部分で手数料を取られていることや、分かりにくいリスクがあることです。今回は詳しい具体例は取り上げませんが、例えば、「一見有利な商品(高金利の円定期)」と「複雑な条件付の円定期預金や外貨預金(投資信託の場合もあり)のセット商品というのがよくあるパターンです。前者は現在では考えられない高金利すなわち年率4〜5%の金利をうたうことが多いのですが、その高金利は通常期間3ヶ月程度のものがほとんどです。キャンペーン金利適用期間が終われば、通常の金利(0.2〜0.3%程度)が適用されますので、実質的には、年1.2%程の利回りしかありません。今の低金利情勢を考えれば、それはある程度は有利ですが、問題は後者の条件付商品です。条件付の定期預金でよくあるのは、銀行側の判断で期間延長(期間10年程度まで)ができる特約付き定期預金です。例えば条件付定期の金利が年2%で、その後市場金利が上がって3%以上になった場合、10年という長期間不利な金利で固定されてしまうリスクがあります。つまり市場金利が上がってより高い金利の商品が出てきても、その時に預け替えができません。10年間に渡って本来享受できるはずの金利を得られないことになるのです。したがって、このようなセット商品の購入は現在の金利上昇局面では損を被る可能性が非常に高いといえるでしょう。また投資信託の販売をセットした場合でも、前者の円定期の金利は投資信託の手数料と見合った水準でしか払いません。キャンペーンとは言いながら、明らかに販売側はリスクをとらない計算が綿密に行われているのです。なかなか一般の方では、トータルな商品内容の有利・不利が判断できないと思いますのでその際は、金融機関に所属していない独立系ファイナンシャルプランナーに相談されてみてメリット・デメリットを分析することをお勧め致します。

本題の「ボーナス資金の運用」についてですが、まずは近い将来のライフプランにもとづいて運用資金の性格付けをすることです。使用目的が明確にあるのであれば、安全第一の運用を選択すべきですし、長期間運用できる余裕資金の性質が強いのであれば、外国債券や株式投資(投資信託を含む)運用にウェートを置いても良いでしょう。個別株式にしろ、外債ファンドやBRICS等の新興国への投資信託にしろ長期運用が基本です。また投資の勉強や経験値を養うためにも、余裕運用資金の一部範囲内でリスク商品への投資をしてみる良い機会ともいえます。個別株であれば企業業績、ファンドであれば目論見書をご自身でじっくりと分析されて投資判断をしてみましょう。その際、独立系FPは今後の金利情勢や市場環境等の見通しを客観的にアドバイスしてくれるでしょう。決して金融機関のキャンペーン商品に飛びつかないようくれぐれも気をつけましょう!

at 14:22, gmoneylife, -

comments(0), trackbacks(0), -

comment









trackback
url:http://blog.greenmoneylife.com/trackback/418164