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子供の教育資金準備

かつては子供が生まれたら「学資保険に加入しなければ!」というのが合言葉のように言われていましたが、現在の低金利の状況下では、郵便局はもちろんほとんどの保険会社が扱う学資保険(こども保険)を活用して教育資金の準備をした場合、満期金が総支払保険料を下回ること(つまり元本割れ)になります。ソニー生命やアフラックの商品のように数少ない例外はあります。

私の事務所に来られる相談者の中でも、元本割れの学資保険に加入されている方がいらっしゃいます。あくまで学資保険は保険商品であり、単なる運用商品ではないため元本割れのデメリットよりも各種保障のメリットの方が大きいという意見も確かにありますが、契約者(父親)が万一の際の保険料支払免除や、お子さんの医療保障や死亡保障といった各種保障の必要性について学資準備という目的を踏まえてよく検討する必要があると私は思います。
つまり、父親が万一の際の死亡保障は、遺族の生活資金の確保と共にお子さんの教育費用も含めた必要保障額を見積もって、終身保険や定期保険(逓減定期)で通常賄うことができますので、学資保険の契約者に対する保障はカバーできます。また学資保険に付加されるお子さんのケガ・病気などの医療保障は共済などの掛け捨て保険等の方が安くて済む場合が多いですし、お子さんの死亡保障はそもそも通常必要ないと言えます。したがって、学資保険が運用商品としてある程度魅力がない限り、加入するメリットはほとんどないと言えるでしょう。

先に例を挙げたソニー生命やアフラックの学資保険についてですが、払い込み期間が18年(つまりお子さんが誕生してすぐに加入して大学入学時に満期金を受取る加入パターン)の場合、返戻率つまり満期金受取額の総支払保険料に対するパーセンテージが、112%〜114%程度ですので現在の金利水準からいえば致し方ないとも言えますが、単純に年率換算しますと0.7%前後(単利)程度です。また学資保険ですと、お子さんの大学進学が事情により遅れたりして満期時に学資として必要でない場合に、満期金をそのまま据え置くことができません。継続して運用したい場合は満期金を別の金融商品へ預けかえることになります。

結論としては、現在では学資保険は教育費準備としては不利な商品となってしまった感が否めません。しかしながら、お子さんの教育費用の準備ははライフプラン上必ずイベントとして発生しますし、発生する時期(高校・大学進学時)は基本的に決まっておりますので、長期の積立運用を考慮しても、リスク商品を積極的に活用することはあまりお勧めできません。保険商品を活用する場合でもより視野を広げて、低解約返戻金特則付き終身保険や、また経済的に余裕がある祖父や祖母の方を被保険者として一時払い終身保険を活用したりすることも、お子さんの教育費用を準備する有効な手段になる場合があります。終身保険であれば、お子さんの18歳時に学資が必要ない場合でも、そのまま据え置いて必要な時期に解約返戻金を教育資金として受取れば、学資保険のような満期時に、他の金融商品へ預替える必要がありません。

「お子様のために、とりあえず学資保険・・・」ではなく、複数の保険会社の商品に精通している独立系FPに相談されれば、皆さんそれぞれにとって一番有利は教育費準備のプランが必ず見つかるはずです。

at 19:43, gmoneylife, -

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アフラック大辞典, 2007/02/28 10:25 AM

アフラックの学資保険は、かわいいこどもの保険という商品名で販売されています。文字どおり、かわいいこどものための教育資金を準備するための保険です。文部科学省の平成14年度の調査によれば、教育にかかる費用は、高校(全日制)3年間で平均約 158万円~309万円大学

, 2007/03/03 3:58 AM

「解約返戻金」は「かいやくへんれいきん」と読みます。解約返戻金とは、保険期間の途中で解約したとき...