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証券アナリストのレーティング

皆さんは、インターネットの株式ニュースや新聞の金融・証券欄で、どこどこの証券のアナリストが「A社のレーティングを引き上げました」「A社の目標株価を上方訂正」「投資判断をニュートラルからオーバーウェイトへ変更」などのコメントを発表した結果、個人投資家の買いを集めてA社の株価が上昇したという記事を、しばしばご覧になると思います。
私も時々、相談者の方から「証券会社のアナリストの投資判断は信じていいのですか?価値のある情報なのですか?」とよく質問されます。結論から申し上げると、証券会社のアナリストの情報は、個々の銘柄や業界を理解する上では参考になりますが、それ自体が個別銘柄への株投資のリターンを改善するような情報ではありません。
また、「アナリストの情報を利用可能なプロの投資家と個人投資家とでは、大きな情報格差があるのでは?」というご質問もありました。昨今では、企業(財務)情報の適時開示原則が浸透されてきたということもあり、重要な投資情報は同時かつ一斉に公開されるようになりましたので、プロと素人の情報格差はますます縮小しています。よってアナリストの情報が利用できないことで、個人投資家が不利になることはほとんどありませんので、プロの投資家を羨ましがる必要はないと言えるでしょう。

一般的に、アナリストは証券会社等のセルサイド(証券やファンドの販売側)に所属していますので、そもそも彼らからの投資判断やレポートの内容を過剰に期待することは賢明ではありません。さらに言えば、予想は常に当たるものではないし、仮に予想が当たる場合でも、そのようなレポートやレーティングを出すアナリストであるかどうかを見分けるのは困難です。またアナリストの予想が当たるのであれば、情報は外に出さないですし、そもそも他の投資家よりも有利な情報やそれらの解釈を継続的に得ることは不可能であると考えるのが自然です。

具体的な例を挙げますと、ある外資系証券会社に所属するアナリストが、「ソフトバンクの理論株価は900円が妥当である」との投資判断を出しました。株価2000円を割っていた同社株価は一時下げ足を強めましたが、現在(10月第2週)では、2400円台を維持しています。アナリストの判断は財務状況や業界動向などを独自に分析した結果(同社の場合は、ボーダフォン買収にともなう巨額の債務を抱えているため、特殊なケースですが)出されたものであり、根拠のないいい加減なものであるとは言えませんが、同社株に関する投資判断については他社の複数のアナリスト間で評価にばらつきがあり、個人投資家にとっては判断材料としてそのまま参考にすることはできないでしょう。

at 12:20, gmoneylife, -

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