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投機から投資へ!

最近、書店へ行くたびに感じることがあります。書棚にある「株式投資で大もうけ・・・」「デイトレで1億円を稼ぐ・・・」などのマネー読本物のボリュームと目立ち度がやや穏やかになってきたような気がします。おそらく今年1月のホリエモン・ショック発生以来、新興市場と中心とした株ブームが沈静化してきたことが背景ではないかと個人的には思います。そもそも短期間の株式投資で儲けることは、本来の投資ではありません。業績や長期の利益成長を踏まえて対象企業を絞り込み、長期的にそれらの企業の株式を保有し、配当や株価上昇(キャピタルゲイン)を享受することが「株式投資」の基本スタイルです。デイトレや短期間の売買で利益を得ることは、投資ではなく投機といえますが、投機と投資を混同している日本人はかなり多いのが現実でしょう。GW前から最近まで、日経平均株価の調整局面が続いていますが、この機に、短期売買から長期投資へマインドを転換した賢明な個人投資家が増えてくれれば・・・と思います。

さて、日本人はもともと投機が好きな民族ではないかという説もあるようです。

例えば、時代は遡りますが、18世紀前半の江戸時代に世界に先駆けて堂島に創設された「米の先物取引市場」は、日本人の投機好きな側面を表しているかもしれません。そもそも米の先物取引市場は、米の作柄に影響されず買手と売り手の双方に、経済的な安定をもたらすために考案されたシステムですが、その後徐々にその本来の目的からはずれ、投機の器として利用されるようになりました。
また、1980年代後半に私たちが引き起こしたバブル経済などは、間違いなく日本人の投機好きな側面を示す一例として、皆さんの記憶に新しいことでしょう。

欧米では、「投資」と「投機」は全く別物として捉えられています。どちらも、短期と長期という時間軸の持ち方に違いがあるにせよ、資産を増やしたいという目的はありますが、「投資」には必ずあるべき目的があります。それはライフプランの実現です。個人の皆さんが行う投資、すなわち資産運用には必ず目的となる、ライフプランが前提にあります。10年後・20年後に教育資金を準備する・住宅購入資金の頭金を準備する・老後資金の確保をする等、ライフプラン上のゴールを達成するために資産運用を保険や株式投資を通じて実現することが、本来の投資なのです。聞くところによれば、米国では、小中学生の教育カリキュラム内で、長期投資の重要性や資産運用の基礎が教えられているようです。日本の教育現場では、金銭教育はおろか、資産運用などが学習カリキュラムとして重視される動きは、まだまだ活発ではありません。やはり、大人が投機ではない、ライフプランを踏まえた資産運用と投資を実行し、それらから得た経験や教訓を、子供たちに教えることが、金銭教育の第一歩ではないでしょうか。私たちFPは、国民の皆さんの投資・金銭教育の実行支援に一役買いたいと常に心がけております。

at 01:08, gmoneylife, -

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