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成功報酬型フィー

相談者から退職金の運用相談が先日ありました。退職金3000万円の運用先として、数年前からいくつかの証券会社がサービスを開始したラップ口座を利用してみたいがどうでしょうか?という相談でした。ラップ口座とは通常SMA(Saparately Managed Account)といわれるもので、欧米では長い歴史のある資産運用サービスです。最低投資額(預入資産の下限)が1000万円というサービスを提供する証券会社もありますので、SMAは、かなり多くの投資家に手の届く運用商品になってきました。

そこで、相談者から「成功報酬型の運用報酬タイプの方が、年率%表示で固定された運用報酬タイプより良いのでは?」と質問をされました。

結論からいうと、どちらが有利かは一概には言えません。より厳密に申し上げると、オプション価格評価の考え方で成功報酬を固定報酬に引き直して評価しないと、どちらが有利だとは決められません。非常に専門的でファイナンス分野で、ブラックショールズ=オプション価格モデル式を使い計算しますので、実際の計算はここでは省略します。

オプション価格評価は別にして、感覚的に考えると、成功報酬タイプの報酬体系の方が、運用者(ファンドマネージャー)は、より多くの報酬を手に入れたいと考え、運用成績を上げようというインセンティブが働くという意味ではメリットがあるのでは?という意見はあります。ただし、多くの場合、固定報酬のみ場合に比べて、高い報酬体系(元本超過の数十%以上)になったり、運用者が過大なリスクを取る傾向があったりするので、一般論としては成功報酬を警戒する必要があると言えます。つまり成功報酬型のフィーになると、固定ベースで幾らに相当するのか直感的には見当を付けられないめ、意外に大きなフィーを取られていたということになる場合が多いので、注意が必要ということです。


この成功報酬型の報酬タイプは、ほとんど全てのヘッジファンドでも採用されています。欧米型のファンドで使われている仕組みが、顧客にとっては必ずしも合理的なものばかりではない、つまり「成功報酬はインセンティブになる」ということだけに気を取られて、実質的な手数料を過大に取られないように注意しなければならいと、相談者には重ねてアドバイスしました。

尚、よく誤解されるのですが、たとえ成功報酬型の報酬タイプを選択しても基本報酬は必ず発生します。

at 20:01, gmoneylife, -

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